「タイマッサージを受けて体調不良者続出」ニュースについて
先日のネットニュースで
「タイマッサージを受けた後に体調不良や死亡に至る事件が続出」
との記事を目にしました。
これは日本で起きていることではなくタイでのニュースですが、
興味深かったのはこのニュースに対する一般の方々のコメント
一番多かったのが、日本でも同様に
「マッサージを受けた後に体調が悪化した経験がある」
「医療機関を受診しなければいけない程の後遺症被害を受けた」
などのコメントで
2番目に多く見られたものが
「自分はきちんとしたあん摩マッサージ師の国家資格を持った店に行ってるから大丈夫」
「整体や鍼灸、整骨院はマッサージ師の資格がないからそういう店では受けない方がいい」
などなど
「資格」基準に意見を述べている方が多かったように見えました。
実は先日、この話題によく似た話を鍼灸学校時代の恩師と同級生と交わしていました。
お題は「鍼灸の鍼刺事故」について
謝って鍼によって臓器や血管を傷つけてしまい問題になるニュースがありますが、
「これを防ぐためにはきちんとした解剖の知識の他に何が必要?」
という話し合いの際に
私は「相手の方の雰囲気を感じ取ること」
と言いました。
毎回いらっしゃる方でも、玄関を開けた瞬間に
「あれ、今日は随分いつもと様子が違うぞ」と感じ取ったり
初めていらっしゃった方でも同様に(お相手がおかしい人という訳ではなく)
「あれ、この方何かがおかしいな..違和感を感じる」
といった具合に、
「感じ取る力」
これがとても大切なのだと思います。
人間が違和感を感じる時はそれなりの理由があります
なのでそのような時は特に注意深くお相手を観察する力、感じ取る力に
集中し、そして
「やりすぎない」
これが最も大切です。
自分が感じた違和感の正体が分かるまで
最新の注意を払いながら
一生懸命に、謙虚な姿勢で対応していけば
事故は絶対に起きないのだと思います。
例えばここで勘違いをして
「いつもこの人はこうやってるから今日も同じように」
「自分はなんでも治せる自信があるから」
「治してすごいと思われたいから」
「このやり方で他の人も直してきたから同様に」
などなど、感覚を無視して
自分の力を過信しすぎたり
謙虚な姿勢を忘れて自我に走ったりした瞬間に
事故というものは起きるのだと思います。
なので、これは難しいかもしれませんが
受け手においても言えることで、
もし皆さんが初めて施術を受けに行ったお店で
「何か嫌な感じがする(店にも施術者にも)」
施術中にも
「自分の体に合っていない気がする」
「このまま受け続けたらおかしいことになりそうだ」
など自分の感覚にキケン⚠️センサーが鳴ったら
直ちに施術を中止してもらった方が良いです。
「資格」基準でコメントをしている方が多かったとお話しましたが
実際国家資格を取得している先生でも本当に色々な方がいらっしゃいます。
資格を持っているからと安心をしきるよりも
自分の感覚に訴えてくるものがあれば
勇気を持ってそちらを優先して頂きたいと思います。
他のあらゆることにおいても言えると思いますが
様々な情報で溢れている現代社会だからこそ
大切なのは本当のものを見抜く
「自身の感覚」だと私は思います😊✨