大山登山が教えてくれたこと

ようやく気候が落ち着き、過ごしやすい季節になりましたね🍁

近年ではこんな過ごしやすい日が貴重になってしまったので、お天気の良い日は感謝しながら思いっきり楽しんで過ごしたいものです

と言うことで、私は先日伊勢原市にあります大山を登ってきました

登山が好きな方ならご存知かと思いますが、大山は新宿から約1時間30分弱で登山口まで着く 比較的都心に近い山です

伊勢原駅からはバスで20分程で登山口まで着くのですが、連休の最終日ということもありバスは登山客で激混み..

何とかバス停に着き、そこから15分くらい歩くと大山神宮下社まで続くロープウェイ乗り場が見えてきます

しかし!事前のネット情報通りロープウェイも乗り込む登山客で激混み..掲示板には22分待ちの表示..

1度は列に並びましたが、そもそも自然を堪能しに来た山においてこんなにも人混みに揉まれると言うのはいかがなものか..と言う疑問が心に浮かんできました。そしてそんな違和感には勝てず主人に

「やっぱり歩いて下社まで行こう!!」と促し列を外れて登山道に沿って歩くことを決めました

人混みから解放され、歩き始めてからしばらくは緑のにおいや川の流れの音が五感を癒してくれ
やっぱりこっちのコースで良かったね なんて話をしていたのもつかの間、大山は登山上級者並の急な石段の連続が続きます

もう五感の癒しも忘れてひとまず必死に下社を目指して石段を登る登る...

そんな必死な我々の向こうをロープウェイがスイスイ登山客を乗せて登って行く姿を見て

ああ、やっぱりロープウェイはいいなぁ

なんて思いながら、上から降りてくる人に「下社はもう少しですか?」と安心材料を頂きながら石段をこなしていきました

すると登り始めて半分くらい来た辺りに「大山寺」と言うお寺がありました
上にある大山神宮を守るために作られてお寺でしょうか

ひとまずお参りをして本堂の目の前にある木の椅子に腰をかけて休んでいると、どうやら中に入って御本尊を拝見できることに気が付きました

ちょうど前日に三井美術館で開催されていたバーミヤンの仏像展を見に行っており、私も主人も仏像やその世界観が好きなので、すかさずお邪魔することにしました

中に入ると圧巻の不動明王像

凄い迫力だね〜なんて話をしていると、その日はなんと御本尊の裏側にも入って見学ができる日と言うことで早く上を目指した方がいいかなと思いつつも、こんな機会滅多にないから見学して行こうと言う流れになりました

他の登山客は参拝するといそいそと頂上を目指して再び山道を登って行かれたので、大山寺の中の空間にはひっそりと静寂の時が流れていました

薄っすらした暗闇にろうそくの明かり 簡単な見学順序を示した案内板
それに沿ってゆっくりと御本尊の裏へ進むと、なんとそこにはこのお寺の本物の御本尊、不動明王像と2体の童子像のお姿がありました

先程の表にあった不動明王像より、昨日三井美術館で見たどの仏像より見たものの魂に響く、出会った瞬間にそんな印象を受けました

今にも動きだしそうな不動明王像、その後ろの炎の中には鳳凰らしき姿も見えます
2体の童子像は不動明王が持つ「慈悲」と「怒り」の心 陰と陽2つの相反する顔を見事に表現しています

この御本尊は鎌倉時代に造られ、その霊力の強さと御利益の大きさに時の将軍家はもとより、関東一円の武士や庶民に広く信仰されたそうです。
しかし明治時代に入り廃仏による災難に見舞われますが、奇跡的に破壊を免れたのは其の御利益を受けた多くの人々がまさに死に物狂いで像をお守りしたからだと言われています。

ロープウェイに乗っていたらまず出会えなかったであろうこの出会い
「何事も結果を急ぐばかりが大切ではなく、その過程にこそ大きな意味があるんだよ」
そんなことを教えられた気がしました

結局時間の都合で頂上までは行けませんでしたが、素敵な出会いに心がいっぱいになったので
そのことに感謝をし、頂上はまたの機会に と大山を後にしました

少々長くなりましたが、大山登山から学んだことをシェアさせて頂きました

そして、我こそは不動明王に縁あり!!と言う方は是非大山寺 足を運んでみて下さいね(*´꒳`*)

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